打ち合わせは進むよどこまでも【3回目】
2019年10月初旬
さて、打ち合わせの3回目。
前回は、見せてもらった叩き台となる間取図に対してChibiたちの希望とか要望をお伝えしました。
おもな内容は、
*玄関に自転車を置くスペースがほしい
*吹き抜けはなくてもいい
*ファミリークローゼットがほしい
*二階に廊下より少し広いスペースがほしい
*一階テラスへ出る動線をスッキリさせてほしい
で、出てきたのは2案の図面と、初回の見積書です。
見積書は、標準仕様の価格に準防火地域への対応費用が乗った金額でした。まぁそんなもん。
本題は図面です。
ひとつの案は、まぁ想定どおりで、初回の間取図にウチの希望を盛り込んで修正したもの。
南東に四畳くらいの玄関。入って左の引き戸からリビングへと続きます。
これはウチの敷地の都合で、以前お話しした工務店さんの社長からも、玄関はここにするしかないなぁ。と言われています。
間口が狭くて南北に長い敷地のため、素人のChibiでもまぁそうだよね。と思ったものです。
奥にキッチンと、風呂洗面トイレの水まわり。南側の一等日当たりが良いところにあった洋室を北に追いやってあります。これはしかたない方策なので、文句の出ようはずがありません。
もうひとつがけっこう攻めていて、南側をまるっと玄関スペースにしてしまう案。玄関ドアと掃き出し窓それぞれから玄関ホールにアプローチできます。
設計士のYさんがこちらの反応を気にしつつ出してきた図面がこれ。
どーん!
玄関ホールがひろびろ〜。
オシャレなブロガーさんが120%の確率で採用している、憧れのシューズインクローゼットも付いています〜。
うん?
そんなに悪くないかも?
子どもの頃に住んでいた実家がこんな感じ。違うのは敷地が縦長じゃなくて、間口がもっと広かったってことと、玄関ドアはなくて引き違い扉が玄関だったってこと。(←わかるかな?)
Chibiは心惹かれたんだけれど、ケンケンが難しいカオ。シュークロになにを入れるのさ。ってことがひっかかるようです。
まぁ、わたしも細かいこと考えないで、オシャレな玄関≒シュークロ ってイメージで要望していただけだから、詰められると返事に困ります。あわあわしてたら第二案は光より速くケンケンによって却下されました。
一年経ったいま見ても、そんなに悪くないな、と思います。
でも、テラス窓とリビングへの引き違い扉が同時にオープンになると、南側の道路からリビングまでダイレクトに見えてしまうことと、テラスへ出るときに上がり框分の高さを下りなければいけないことが難点。
それなりに重量がある洗濯物を持って、20センチoverの高さをいちいち上がり下がりするの、けっこうおっくうですよね。今は良くてもゆくゆく辛くなると思う。
その辺についてたずねたら、(設計側でもそこを突かれるのを想定していたようでしたが)まさかのノープラン。
そっかぁ…。
うん…。
おばちゃんもなんとなくわかってたよ…。
アグレッシブな設計のもつマイナス面の対策案がちゃんと提示されたか、マイナス面を凌駕するメリットが説明されて、納得できていたらこっちを採用していたかもしれません。
惜しいけど、ボツになったひと(案)です。
玄関はそんな感じでしたが、二階は2案とも同じで微妙にしっくりこない間取りでした。
なぜか正方形で余白(無駄スペース)の大きなファミリークローゼットが出現。
細長〜いカウンターが配置されている、ホールという名称の通路(無駄スペース)ができています。
全体にコレじゃないんだけどなぁ…。と、夫婦そろってしばし無言で図面を睨みました。
当時はなんだかモヤモヤするだけでしたが、詳細を決めてきた今だから言語化できるんですが、
施主の希望を図面に落としてはいるが、どういう使いかたをするか聞き取りが足りず、想像もできていないため、使い勝手が二の次の設計になっている。
こちらからの言い方もふんわりしていたので、設計士さんだけの責ではないんですけどね。
ただ、最終的にどちらか一つに決める前にタイムオーバー。Cibiたちが無言で考え込む時間が長かったのですが、そのあいだ何か提案があるわけでもなく…。
結局はいったん持ち帰りとなりました。
次回はどちらかを選んで詳細を詰めていくことになります。