Cibimokumokuの日記

お家を建て替えるまでの夢と現実と紆余曲折

そうだ、工務店さんで建てよう(1)

初めての住宅展示場のあと、割とすぐに参加した大手HMさんの見学会では、築年数が違う物件をバスツアーで回りました。それぞれ建築中と、築1年、築30年(←このHMさんの強みでした)の物件でした。

実際に住んでいる施主さん2組と直接お話しできたのですが、欲しい家はコレじゃないかも、という想いを抱いちゃいます。販促のための見学会で、買わない決心をしたことになります。私はやはりへそ曲がりなんでしょうね。

で、停滞期に突入したわけですが、建て替えたいな、というモチベーションは低めで維持して情報収集は続けていました。

 

大手HMを除外すると、残るのはたくさんの中堅ビルダーさんと無数の工務店さんでした。

現在の家は、中堅ビルダーさんの自社物件です。

ウチの場合はすべてにおいてふつう。断熱がイマイチなようで寒い。住宅性能保証期間は10年だったのですが、その間、建てた会社からのアプローチはありませんでした。幸い大きな不具合は少なかったですが、小さな不調をだましだまし住み続けています。

リフォームじゃなくて建て替えを選択したのは、購入時の目算もありましたが、建てた会社にも大事にされなかった家に、深い愛着を感じきれなかったからかもしれないです。

建て替えで同じような会社を選ぶと、金額的には節約?になるかもしれないし、建築資材や技術は20年前よりいろいろ進化しているだろうけど、今と同じような家が建つ気がします。

…それは嫌。

 

じゃあ建て替えではどんなことを大事にする? と、改めて考えてみると、

☞高い買い物だとしても、使っているうちにあちこち不具合が出てくるのは確実。長く住み続けるために、ちょこちょこ手入れをしたい。としたら、何かあったときにワンストップで修理をおねがいしたり、気軽に相談に乗ってくれると助かる。

☞《我が家》は大工さんに作ってほしい。そして、始めから最後まで同じ人が担当してほしい。

☞化学物質に接する量はなるべく少なくしたいので、自然素材を多く取り入れて造りたい。

☞こちとらトーシローなので、頓珍漢なことを言うだろうし、アレもコレも気になって聞きたがりになると思うので、なんでも聞きやすいのがいい。

☞《我が家》を作っている途中に見学したり、できればちょっとだけでも自分で壁を塗ったりしたい。

☞いい加減な工事をしてもらっちゃ困るから、信頼されて、長く営業している地元の会社がいい。

 

ネットとかSNSって便利ですね。始めからポイントがはっきりしていたわけではなかったのですが、こんな感じでジワジワ検索範囲が絞り込まれてきました。

 

そして、当初は大手HMさんで検討していたので、心づもりは坪単価○○万円。それなら無垢材を使って作れるんじゃね?!

これに気づいてからは、さらに無垢材が得意な工務店さんに絞り、中でも材木屋さんが母体の工務店さん何社かから資料を取り寄せ。

そのあと暑いなかでも寒いときも、都合がつく限り何か所も見学会に行きましたよー。

構造が見える現場

完成したばかりの現場

築9年経ったお宅

それぞれ特色があって勉強になりました(^-^)

築9年のお宅では、施主さんとお茶をいただきつつ、いろいろ質問させていただきました。

施主さんは、節ありと節なし両方で見積もって貰えばよかった。とか、そろそろ○○を見てほしいの。とか。社長さんともフラットな感じでお話しされてました。これは秘かにビックリでした。

やはり、計画から建築中、メンテナンスでも顔を合わせてお付き合いしている工務店さんと施主さんとは距離が近い。とても好ましい関係だと感じました。

そして、建ってから9年とは思えないほどに、木の香りがしてお家の中がとても気持ちよい。いつまでも居たくなる、とでもいいましょうか。やっぱり建てるならこういう家だなぁ、と強く感じました。

 

最初の構造見学会でほぼ決まっていたのですが、その後いろいろな現場を見せてもらい、オットも納得したところで、吉祥寺の工務店さんにお願いすることにしました。

初めて構造見学会にお邪魔してから1年4ヶ月が過ぎていましたが、《我が家》を造るために初めての打ち合わせに臨むことになります。

2018年霜月でした。

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